サハラ砂漠ツアーに参加
2日目から早速砂漠ツアーに参加。
念願のサハラ砂漠とその他の観光名称を2泊3日で訪れるというもの。
サハラ・エクスペディションという、マラケシュでは有名な現地の会社のツアーです。
色々な国から参加者が集まっており、ミニバン2台で出発。
日本人は私たちのほかに2名、そのほかオーストラリア、アメリカ、南アフリカの人たちが一緒でした。
このツアーは国際色豊かなのも、楽しみの一つです。
ちなみに、一人の日本人はJAICAの人で、休みを利用して来ていると言っていました。
もう一人の日本人は石油の会社で働いてると行っていました。
これまで色々なところを旅したらしく、アラスカの山で遭難しそうになったことなどを話してくれました。
まずマラケシュから最高4000メートルを越える山々が連なるアトラス山脈を越えます。
「さすがアフリカ!」というような絶景やら急カーブやらの連続で迫力満点。
絶対事故だけは避けたいところです・・・。
アトラス越えも見所の1つ。
約4時間でワルザザートという町に到着。
この町を拠点に、アラビアのロレンスの舞台にもなったアイトベンハッドゥという世界遺産観光。
昔からある住居はどれも泥で作られた住居。
雰囲気があってとても素敵です。
実際今でも住んでいる人がわずかながらいるらしいです。
修理して修理して、大事に住んでいるそうで、映画の舞台に住んでいるってすごいですよね。
この辺りはアイトベンハッドゥに限らず、どこを見渡しても辺り一面スターウォーズの世界のような景色でした。
世界遺産アイトベンハッドゥ
その後トドラ渓谷という、これまた雄大な渓谷で昼食を取り、カスバ街道まで移動して1日目は終了。
トドラ渓谷は両側に岩壁がが立ちはだかるなんともスペクタルな渓谷。
凄い迫力でした。
ロッククライミングをやっている人たちもいました。
食事の度に思っていたのですが、欧米人は毎食フライドポテトを食べていました。
好きなんですね〜。
モロッコの食事はかなり肉食系
サハラ砂漠ツアー2日目。
いよいよサハラ砂漠へ向かいます。
施設についたら、そこからラクダに乗ってテントまで移動し、テントでモロッコ人がタジン作ってくれ、サハラ独特の音楽を聴きながら夜を楽しむという予定だったと思うのですが。
途中からものすごい砂嵐。
(砂がカメラに入り込むと、カメラが壊れますのでご注意を。)
と思ったら雷が激しく鳴り出し、遂に大雨。
物凄い勢いで降ってきました。
しばらく様子を見て、少し雨が弱くなったタイミングを見計らってラクダに乗るも、辺りは真っ暗。
月明かりの下、ラクダに乗るという幻想的な体験を出来ましたが、実際は雨風がひどくて、寒くて、ラクダから落っこちないように捕まっているだけで必死。
写真を撮る余裕なんてなし。
テントは雨漏り。
濡れながら1晩過ごさなければいけない状態に。
砂漠って雨は降らないものだと思ってましたが、たまには降るんですね・・・。
バスの中で「砂丘と砂漠の違いは雨が降るか降らないかだ」という話をしていたのですが、見事な大雨でした。
施設で雨が止むのを待っているとき、モロッコ人が演奏してくれた音楽に合わせスペイン人が陽気にフラメンコを踊っていたのが印象的でした。
サハラ砂漠ツアー3日目。
早朝に起こされ、ラクダに乗って施設に移動。
雨は弱まったものの、まだ小雨が降り続いていました。
辺り一面が湖のようになっているところもありビックリ。
雄大な砂丘や砂漠が見られるはずが、雨にうたれながらラクダに乗り、落っこちないように必死に捕まり、寒さに震えながら即席で出来上がった湖を見て・・・。
砂丘を見渡す余裕なんてまるでなし。
ラクダが列になって歩いている影の写真を良くみるけれど、影なんてあったかな?という感じ。
幻想的なサハラ砂漠での朝日を拝めるはずが・・・
その後、バスに乗り込みマラケシュへ戻るにも、あちらこちらに湖が出現。
そのうち氷まで降ってきてしまって・・・。
回り道に回り道を重ね、バスも全く前へ進めない状態。
川まで出来上がっている。
川というか、洪水?!
バスは車高が高いので、タイヤが砂にはまらないように勢いをつければ通過することが出来ましたが、自家用車は完全に無理。
沢山の車が立ち往生していました。
雨は時間とともに止みましたが。
たまにタイヤが砂にはまってしまい、みんなで車から降りて後ろから押したり、タイヤがパンクして修理にいつまでも待ちぼうけ状態だったり・・・。
結局この日はほとんど前へ進めず、砂漠からそう遠くない町で1泊。
私たちは早めにホテルに着いたから良かったけれど、遅れて到着した人たちは部屋もなく、大部屋で雑魚寝だったとか。
普段はそんなに観光客が来ないような町だったようで、突然のハプニングにホテルは嬉しい悲鳴だったことでしょう。
モロッカンウィスキー ミントティーと大きな砂糖
でもこれぞアフリカ!という貴重な体験が出来たのでした。
そして翌日、ようやくマラケシュに戻れました。
でもこんなハプニングがあったおかげで、同じバスに乗っていた人たちとは妙な団結力やチームワークが生まれていました。
雨が少ないモロッコでは、恵みの雨。
でもここまで降ると、恵みを超えてしまっていますね。
あとで知りましたが、この雨はずいぶんと被害があったそうです。
夜はスークを散策。
バブーシュやスパイスなどのお土産を買いました。
有名なバブーシュ
この頃にはモロッコ料理にもすっかり慣れ、美味しい美味しいと頬張っていた私たち。
やっぱりジャマエルフナ広場は屋台だから、美味しいものを出すにも限界があるようです。
もちろんおいしいと評判の屋台もあるけれど。
期待は禁物です。
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