出発時刻には間に合ったけれど・・・
早朝にカサブランカに到着。
ここから電車に乗って空港を目指すはずだったのですが。
ところが、どこをどう間違えたのか・・・。
途中で乗り換えなければいけなかったのに、そのまま同じ電車に乗り続ける私たち。
切符をチェックしに来た係員さんに「乗り換えの駅は1つ前だよ」と言われて慌てふためく私たち。
「タクシーで空港にいけば間に合うかな?」とか「次の電車でも間に合うかも」なんて話しているものの、どれもこれも定かじゃない。
そこに再び電車の係員さんが登場したので、次の電車で間に合うか聞いたところ「間に合うと」と、確かにそう言いました。
なのでそれを信じて、次の電車で空港へ向かうことに。
電車の電光掲示板
だけれど実際空港に到着したのは、離陸の45分前。
エールフランスの地上職員さんは、頭にサングラスを載せたまま冷たく「too late」と言い放つだけ。
どうにもこうにも乗せてもらえませんでした・・・。
45分前じゃ、乗せてもらえなくて当然。
確かに出発時刻には間に合ったけれど、乗れなかった。
駅員さんの言葉を鵜呑みにした私たちが悪かった・・・。
せめてパリから日本だけでも乗せてもらえるならば、モロッコからパリまでは別の航空会社をと思ったけれど、通しで買っている格安航空券だから駄目だと言われました。
荷物の扱いがとても雑
ここは賭けでパリまで行ってみるか。
パリまで行けば、日本までのフライト数は確実に増えるだろうから、帰れるかもしれない。
でも飛行場で航空券を買ったら、正規の値段で買うことになるのか?
インターネットで探せば見つかるかもしれないけれど、インターネットショップがどこにあるのか、安い航空券がすぐに見つかる保障もない。
大体当日なんて、無理じゃない?
日本の旅行会社のパリ支店に行くか?
だったらモロッコにいたほうが賢明なのか?
結局、フランスで彷徨うよりもモロッコにいたほうが賢明だということで、ということでとりあえずモロッコに留まることにしました。
無常にも晴れ続けるモロッコの空
そしてエールフランスの地上職員さんから、翌日の朝一番にエールフランスのカウンターに電話するようにと言われた。
なんだか絶望の気持ち。
まさか飛行機に乗り遅れるなんて。
そんな大失態をするなんて。
会社に電話するのが物凄く憂鬱でした・・・。
空港内をウロウロしていると、私たちの他にも困った日本人が2組いました。
一組はスリにあって、現金もパスポートも何もない人たち。
もう一人は同じく乗り遅れて、キャンセル待ちをしているけれど既に5日が過ぎている女の子。
この中の一人が大使館に電話し、大使に空港に来てくれるように頼んだのだとか。
こんな困っている人たちに沢山出くわすのも、モロッコならでは?!
モロッコのお墓。気分はこれくらい暗かった・・・。
翌朝エールフランスのオフィスに電話をして話が出来る自信がなかったので、なんと空港で1泊することにした私たち。
母の提です案。
お母さん元気です。
前日のバス泊に続いて空港泊。
そろそろシャワー浴びたい・・・。
でもそんな贅沢なことを言っている余裕はないので、せめて怖いから警備員さんの近くで寝ました。
モロッコの普通のベンチ。夏は暑い!!
そして翌朝エールフランスの地上職員さんから言われたのは、2日後ならば格安チケットが取れるけれど、今すぐならば正規の値段で50万ぐらいする」ということでした。
もう選択の余地はない。
仕方ないので、2日後の新しいチケットを予約。
航空券って、往復で予約して帰路を放棄すると罰金がかえられたりすると聞いたことがあるけれど、エールフランスの職員さんが往復のほうが安いからと勧めてきた。
職員さんが勧めてきたのだから問題はないのだろうけれど・・・。
高い建物の上にはコウノトリの巣
なんとか日本にも帰れるようなので、とりあえず一安心。
暗い雰囲気を引きづるのも嫌なので、カサブランカを離れてどこかに行くことにしました。
まだ行っていない北モロッコに行ってみるか、それとも大体のことはわかったマラケシュに行くか・・・。
でも再び乗り遅れたら大変なのでカサブランカから飛行機で。
どちらか料金が安いほうにしようと、聞いてみるとマラケシュのほうが安かったので再びマラケシュへ向かうことになりました。
ジャマエルフナ広場の一角
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