再びマラケシュへ

マラケシュの観光名所へ

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マラケシュのジャマエルフナ広場は暗い気分のときや、落ち込んでる時にはちょうど良い場所です。
毎日がお祭りのマラケシュ。
嫌なことも憂鬱だったことも、全て吹き飛ばしてくれました。
マラケシュに戻る、というチョイスは間違っていなかったようです。

 

このタイミングで、実はマラケシュの観光名所にまだ行っていなかったので行ってみました。

 

まずはバイア宮殿。
ここは時々国王が宿泊するらしい、スペインのアルハンブラ宮殿を思わせるような、とても立派で豪華な宮殿。
イスラムの彫刻や建築って、どこも本当に立派。
イスラム建築には脱帽です。

 

特に最後の大広間(とガイドブックには書いてあるけれど)は立派で、噴水がとても印象的。
床のタイルも手が込んでいて、どれもこれも本当に圧巻。

 

タイルは色をつけて焼いたものが一般的。
だから何枚ものタイルを壁に貼り付けているんだけれども。
でもこれも見事で、1枚でも4枚でも8枚でもそれぞれ完成された模様になるから不思議。

 

でも本当に凄いタイルは、1つ1つパーツを持ってきて、はめながら作っていくのです。
なのでタイルのつなぎ目がなくて、何メートルもある1枚の大きなタイルが壁に貼ってあるのです。
どれだけの時間がかかるのだろ。
なんて大変で細かい仕事・・・。

 

まさに職人の技。
感心せずにはいられません。

 

バイア宮殿の大広間

バイア宮殿の大広間

 

次に行ったのが、マジョレル庭園。
ここは1920年代にフランスのアールデコの画家、ジャック・マジョレルが造園したのが始まり。
ジャック・マジョレルの他界後、イヴ・サンローランが買い取り、修理・経営しているのだとか。

 

ここはマラケシュのオアシスと言っても過言ではない素敵な庭園です。
植物園のように色々な木やサボテンが植わっています。
どれもこれも背の高い木ばかりで、スコーンと抜けるような高さが気持ちいい。

 

アジアっぽいスペースには竹林まであります。
イヴ・サンローランがアトリエとして使っていた場所は、現在はミュージアムになっています。
このミュージアムにとてもきれいなブルーが使われていて、このブルーを指すときにはマジョレル・ブルーなんて言い方をします。
カフェもあり、オアシスの中でホット一息つきたいときには最高の場所です。

 

イヴ・サンローランのアトリエ

イヴ・サンローランのアトリエ

 

次に行ったのが、革なめし職人の地区。
臭いが強烈なので、入り口でミントを渡され見学スタート。
ヤギや羊なんかの革を液体につけてやわらかくし、その後染色するのです。

 

これが完全に力仕事。
革を柔らかくするにも染色するにも、すべて人力だから大変。
ちなみにモロッコは湿度が低いので革製品も良いのですが、日本は湿度が高いので気をつけないとカビが生えてしまいます。

 

染色職人の集まる場所

タンネリではないけれど、染色職人の集まる場所

 

最後にベン・ユーセフ・マドラサとマラケシュ博物館。

 

マドラサとはイスラムの神学校のこと。
1565年に建てられ、1956年まで使われていたそう。
マグレブ諸国の中でも規模が大きく、この時代の建築技術を集めた最高傑作といわれているそうです。

 

寄宿舎として使われていた部屋は本当に小さい!
寝るスペースだって十分じゃない広さ。
どうやって寝ていたのだろう・・・。

 

中庭のパティオはこれまた圧巻。
幾何学模様の彫刻がこれでもかと言わんばかりに彫ってあります。
真ん中のため池は、お祈りする前の体を清めるためのものなんだとか。

 

マラケシュ博物館は狭い路地に沢山の人やバイク、ロバが行きかうスークの中にあり、これまたマラケシュの、メディナのオアシス。
19世紀後半に宮殿として建てられ、1956年のモロッコ独立後マラケシュで最初の女学校として使われたそう。

 

見事な彫刻

見事な彫刻

 

そして博物館になったのは1997年。
ここは全体に屋根が付いているので少し薄暗いのですが、光の入り方がとてもキレイ。
ちゃんと計算されて作られたんじゃないかと思います。

 

展示してあるものも面白い。
私が行ったときは絵画が多かったのですが、イスラムの絵画ってこういうものなんだ、と。
展示物のテーマは時期によって変わるらしいので、次に行くときは違うものになっているかもしれませんね。

 

それから、もう一つ気になるのが。
マラケシュで最初の女学校が1956年に出来たということは、マラケシュよりも大きな町ではもう少し早かったのでしょうが、マラケシュよりももっと田舎の町ではもっと遅いということ。

 

モロッコの女性で特に年配の方は、今でも字が読めない、書けない方が沢山います。
学校に行ったことがない、という方々も。
こういう事だったんですね。
それでもちゃんと生き抜いてきているのだから大したものです。

 

私の知っている方は字が書けないし読めないのに、マンションを所有し、貸し出しているんだから凄い。
携帯だって、ちゃんと持っています。
私は大学まで出たというのに・・・、です。

 

幻想的な光が入る博物館

幻想的な光が入る博物館

 

そんな感じで2日間を過ごしました。

 

そういえばマラケシュに戻ったときに、そこら辺にいた人たちが「welcome to come back」と言ってくれました。
覚えていてうれたようで嬉しいですね。

 

そして、初日にホテルを一緒に探してくれたあの男性にも再会。
もう日本に帰ったと思っていたらしく、とてもビックリしていました。

 

今度は乗り遅れることなく、早めの3時間前にカサブランカの空港に着き、パリを経由して日本まで何とかたどり着きました。
途中パリでの乗り継ぎでは、ヨーロッパを旅行してきたキレイな格好をした人たちの中に混じり、埃まみれの私たちはなんだか恥ずかしかったです。

 

日本についたときの安堵感は、これまでにないくらいでした。
自分たちのミスとはいえ、一時はどうなることかと思っていたので、無事に帰ってこれたことにやっと安心できたのです。

 

そういえば、帰りの飛行機の中でお味噌汁のサービスがあったので飲んでみましたが、あまり美味しくなかったな・・・。

 

正直、モロッコは私の中では1回行けば満足な国でした。
こんなもんか、という感じ。
もう行くことはないだろうと思っていたのに、まさかモロッコに住むことになるとは・・・。

 

マラケシュのピンク

マラケシュのピンク

 

不思議なご縁です。
こんなこともあるんですね。

 

何かモロッコと私の付き合いは一筋縄ではいかないようです。

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モロッコ旅行はこれでお終いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

旅行記以外にもモロッコ旅行に役立つ情報や自己紹介を書いているので、良かったらお読みください。

 

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